龍神の番茶。 先日訪れた、和歌山県龍神村で買ったもの。 これが美味しい!
え? 番茶ってこんないい香りだったの??? ってほど飲みやすくて、お取り寄せしたいくらいです。
と思っていると、やはりおすそわけした友人からも同じ感想が!
番茶とは?ーーー名の由来は諸説あるようですが、
一般的には、晩=おそい時期に摘んだ茶葉で作った、普段使いの安いお茶。
とてもそうとは思えないこの番茶、
今日は、友人・日高伸治の器でゆっくりいただきます。
この湯呑み、薄さの案配やけずった形が気に入ってます。
でも量を飲むにはもうひとつのすとんと深いかたちがいいかな。
台はやはり和歌山県の、「紀州漆器まつり」で手に入れた古物で、漆を塗る際に使用した台です。
漆の、はみだしたり垂れたりした仕事の積み重ねが、意図しない模様となっています。
今回の鯨の席で、たまたま同席した蒟蒻先生こと佐々木さんは、
「群馬やまふぐ本舗」のおかた。ん?んんん??!おぼえあり。
帰宅して、食の棚のファイルをごそごそ…あった、あった!!

これは2004年おそらくANA機内誌、の切り抜き。
こんにゃく特集数ページをとっておいたもので、佐々木さんが掲載されていました。
やまふぐ本舗のこんにゃく、とても食べに行きたかったのですが、
当時こんにゃくに好反応してくれる人がいなくて、そのままに…。
それでも気が済まない私は何度整理処分を重ねようが、この記事はとっておいたのでした。
くじらの席でやまふぐと出会えたなんて、感激です。
今回の蓋物「一と口コロおでん」に鯨とともに串にささっていたのが、やまふぐさんの手づくり蒟蒻。
当時小学生という息子さんは、跡を継がれているんだろうか…。10年てあっという間です。
10年の月日を経て、いざ行かん。

先日、東京會舘・和食総料理長の「くじら一式料理」をいただいてきました。初の東京會舘です。。。
小さい頃、鯨肉、鯨ベーコンは食べていましたが、もちろんのこと味が違うっ。
いままでみたことのない部位もたくさん登場しまして、もう記憶にとどめるのがやっとです。
くじらの蕎麦切り…?おいしい、、、とまわりを見れば、みなさん上向きに目を閉じてほがほが感動中。
だいじょぶかっ?しっかり!!
鈴木料理長の献立は遊び心が満載で、まず席に着いた時から顔がほころびます。
世界の鯨がランチョンマットです。お料理は全九品に季節の果物と最後に珈琲。
珈琲カップの下には、ものさしをプリントしたものが敷かれていて、「はっ、これも何かある…」
そうです「鯨尺」! そっかあ!
(私には聞く迄謎解きができなかったのですが、和裁をする人にはすぐわかります。)
くじらづくし!こういう洒落大好きです! すべてが粋で、しびれたなあ。
日本人は昔から捕った鯨をすみからすみまで残す事なく使い切りました。
でも今や調査捕鯨であがったものが主で、普段よりここまでの鯨肉を入手するのは難しくなりました。
今回は、鈴木料理長が髙田さんの棕櫚束子を使われているとのことでのご縁、
たいへん貴重な体験をさせていただけたことに感謝です!
